radio calisthenics

老化防止の運動の中で、意外に侮れないのが、NHKのラジオ体操です。
私は好きが高じて「2級ラジオ体操指導士」を取得してしまいました。
ラジオ体操を実際に行う方法としては、Eテレ(旧NHK教育)で毎日6:25~6:35に放送されているテレビ体操を見るのが手軽だと思います。日中にも5分版のテレビ体操が放送されています。

一般にラジオ体操というとラジオ体操第1のことを指しますが、現在は、
ラジオ体操第1
ラジオ体操第2
みんなの体操
の3つで構成されています。

オススメのポイントとしては、
 ・家にいながら運動できる
   雨が降ったので、今日は中止ということがありません。
   部屋のちょっとしたスペースがあれば十分です。
 ・運動負荷が適度
   全身をまんべんなく動かすようにプログラムが組まれています。
   テレビの指示の通りにちゃんと運動をすると汗が出てきます。
 ・習慣化しやすい
   毎日決まった時間に放送されているので、生活のリズムとして定着しやすいです。
   毎日たった5分、10分でお手軽です。
という点です。

指導員資格の取得

毎日テレビ体操を実践すれば運動する目的は達せられるのですが、ラジオ体操の1つ1つの動きがどういう意味があるのかまでは理解するまでにはなりません。ラジオ体操の本質を理解するためには、正しい動きを理解する必要があります。そのためには、市販のDVDを買って学ぶか、各地域で定期的に行われる講習会に参加するのが良いと思います。

講習会は、全国ラジオ体操連盟が主催しています。各地で定期的(春期と秋期)に講習会が行われるので、これに参加するとかなり理解が深まります。料金は無料です。講習会に参加した後、NPO法人全国ラジオ体操連盟に申請をすると、指導員の資格が得られます(これも無料です)。
講習会にはテレビ体操に出演している講師やアシスタントの女性も参加するので、普段テレビで見ている人たちを目の前で見ることができるという楽しみもあります。

指導士資格の取得

もう一歩進んで「自分の動きが正しいのか」「ほかの人にも指導したい」と思ったら、指導士の資格にチャレンジする方法もあります。資格を取得するためには、上記の講習会に参加して指導員の資格を得ておく必要があります(講習会参加後、1年後に指導士の資格取得をするのが通常の流れ)。

資格取得対策のはじめとしては、まずテキスト(教科書)を購入します。
購入場所は、全国ラジオ体操連盟の「ラジオ体操・みんなの体操」テキストのお申込みはこちら」です(ここからしか購入できません)。この本には各体操のポイントの解説とラジオ体操の趣旨、歴史などの解説が書かれています。

次に、試験対策です。指導士の試験とはどういうものであるかに関して上記テキストに大まかには書いてあるのですが、詳細は書かれていません。私は試験を受けて合格したので、試験が実際どういうものであるかは知っているのですが、詳細は伏せておこうと思います。(試験内容は公開してはいけないと思われる、というのと、お楽しみを残す意味合いも含めて)

とは言っても、気になると思いますので、対策のヒント(のようなもの)を少し書きます。

テキストの内容はしっかり暗記すること

筆記試験と実技試験があるのですが、筆記試験はこのテキストからしか出題されません。筆記試験で落ちると悲しいので、しっかり暗記しましょう。ラジオ体操の趣旨や歴史など、暗記を飛ばしてしまいがちな項目もしっかり出題されるので要注意です。ちなみに筆記問題もありますが、こちらは暗記とは無関係です(そんなに難しくないです)。

各体操の順番を暗記すること

筆記試験にも一部関係しますが、実技試験で「ラジオ体操第1の4番目の体操を指導して下さい」などと言われます。4番目の運動が何であるかがぱっと出てこないとパニックになるので、数字と動作を頭の中で紐付けておく事が大事です。

指導側からみた動作を練習しておくこと

これは指導士の試験なので、普段行っている動作の左右逆の動きが求められます。普段から練習しておかないと、ぱっと出てこないので準備しておきましょう。

前に人がいなくても動作を再現できるようにしておくこと

実技試験は集団で行うチェックと、数人のグループ単位でのチェックがあります。集団でのチェックの際、先頭の列になってしまった場合、前には誰もいません(受験番号により自分がどの位置になるかその場にならないと分かりません)。普段テレビを見ながら練習していると、テレビでの動作が目に入っているため、度忘れしてもすぐに復帰できますが、前に誰もいないと誰にも頼れません。何も見なくても動作が再現できるように事前にチェックしておいた方が良いです。

声を出して指導する練習をしておくこと

実技試験のグループでのチェックの際、グループのメンバーに対して指導を行います。その際、声を出す(声の種類は問わない。「いちにさんし」でもなんでもOK)必要があるので、黙々と体操するではなく、誰かに教える(指導士なので)という癖をつけておきましょう。

余談ですが、指導士資格試験でもテレビ体操の講師、アシスタントの女性の方々が参加します。アシスタントの方が「会場はこちらです~」などと道案内されている姿を見てほっこりしました(笑)。

ラジオ体操に関連する映画

草刈正雄さん主演のラジオ体操をモデルにした映画です。
息抜きに見てみるのも良いかもしれません。