最近のロシアとウクライナの報道を見ていて、急に思い出したことがあります。
2021/4/30にTBSで21:00から23:00に生放送された
地雷ZERO 21世紀最初の祈り
という番組です。

戦争中に仕掛けられた世界中の地雷を取り除くための費用を呼びかけるためのチャリティ番組(「地雷ゼロキャンペーン」)でした。番組はとてもシリアスで、見ていて胸を締め付けられたことを良く覚えています。当時かなりこの番組については話題になりました。世界平和のために地道に活動していたあの時代。それが一瞬のうちに壊されていくのが悲しいです。

番組の最後20分間に生演奏された、坂本龍一が中心となって作成した「ZERO LANDMINE」の英語の歌詞が心に残りました。

The same sun shines equally
On those beneath
Take away the darkness
Give the earth back its peace

この演奏は韓国とニューヨークをリアルタイムで結んで同時演奏するという画期的な試みでした。音ずれも無く、フィーチャーされるアーティストに画面を瞬時に切り替えるスイッチングが見事でした。さすが「ザ・ベストテン」のTBSだ、と思ったものです。

もう一つこの演奏の凄かったのは生演奏の「音」の迫力でした。後日、メーキング映像や本放送の再放送もされたのですが、その際は編集で音を調整したためか生演奏の迫力がそがれてしまって、音に迫力がなくなって違和感を感じたのを今でも覚えています。

先日youtubeを見ていたら、スタッフがリハーサルの映像を撮影していたと思われる映像がアップロードされていました。すごく音がクリアで、当時の感動が蘇りました。
YouTube: Zero Landmine 2001

生放送の演奏映像はTBSから公開されていませんが、低解像の映像はyoutubeにアップロードされているようですね。ドラムは高橋幸宏とその弟子のSteve Jansen、ベースは細野晴臣という、いわゆるYMOでしっかり固められているので、長い曲でも聞いてて飽きません。
YouTube: 坂本龍一 ☆ zero Landmine_01
YouTube: 坂本龍一 ☆ zero Landmine_02

追記:
「ZERO LANDMINE 2022」が公開されていました。
Ryuichi Sakamoto shares new recording, Zero Landmine 2022, to support Ukraine