アーティゾン美術館の「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」を見に行ってきました。
今回は抽象絵画の展覧会でした。「抽象絵画は不得意だなぁ」などというこだわりは最近はもうなく、淡々と観賞する境地に達しております(笑)。
抽象絵画って、考えてもわからないですもんね。(^^)
今回の展覧会は一部を除いて写真撮影可でした。ただ抽象絵画の場合はどの作品を写真に収めるか、逆に迷ってしまうんですよね。どの作品も魅力的であり、一方でわざわざ撮影しなくてもいいか、と思いがちでもあり・・・。(作品リスト)
ヴラマンクはちょっとダークな感じが好きです。
モーリス・ド・ヴラマンク 「色彩のシンフォニー(花)」(1905~1906年)
ジョルジュ・ブラックもダーク系?
ジョルジュ・ブラック 「円卓」(1911年)
タイトルが洒落てます。
ロベール・ドローネー 「街の窓」(1912年)
この作品は展覧会のメインビジュアルになってますね。
フランティセック・クプカ 「赤い背景のエチュード」(1919年頃)
個人的に今回の展覧会で一番印象に残ったのが「現代の作家たち」のコーナーに展示されていた津上みゆき(つがみみゆき)さんの作品でした。作品を見た瞬間にビビッときました。
津上みゆき 「View, Water, A Leaf, 1:37pm 23 December 2022, 2023」(2023年)
津上みゆき 「View, Water, 21 December 2022, 2023」(2023年)
なんて言ったらいいんでしょう。抽象画のようでもあり、風景画のようでもあり、この微妙なバランスがとても心地よく感じました。
現代の作家さんたちは、まだご存命(津上さんはご存命以前に、まだお若い)なので、これからが楽しみです。
先日、東京国立近代美術館に「ガウディとサグラダ・ファミリア展」を見に行ったとき、
常設展示MOMATの中で、津上みゆきさんの作品があったことを後になって気づきました。そして偶然にも作品を撮影していました。その時は作家の名前を認識していなかったのに、ちゃんと撮影しているなんて・・・。気になるアーティストというものは、とても個人的なものなんですね。
津上みゆき 「View, the trace of time, Narutakigawa River, 2:52pm 6 Oct 18/2019》のためのエスキース」(2019年)