映画「敵(てき)」を見てきました。
公開初日に観に行ってきました。最近私はあまり映画を見に行かないのですが、映画館はほぼ満席。いまどき映画館って満員になるものなんでしょうか。そっちの方に驚いてしまいました。確かにこの作品は巷で話題になっているみたいなので、その影響もあるんだと思います
ストーリーの詳細はホームページを見て頂くこととして、話題になっているのは老人問題を扱っているからでしょうね。映画の原作は筒井康隆氏なので、ナンセンス的なフィクション要素は確かにあるのですが、問題が問題だけに、ところどころ核心を突いてくるところがあって油断できません
客層は熟年・中年世代が多い印象でしたが、若い世代もかなりいました。客席で見ていて気づいたのが、若い世代が「クスッ」ときているところに熟年・中年世代は全く反応しないことでした(苦笑)。制作側はユーモアを交えて伝えようとしているんだろうなぁというのは理解できているのですが、自分に置き換えると笑えないという悲しさ (^^;) がありました・・・。
ネットの書き込みを見ると、監督や作品に対する好意的な評価が多いように感じました。私個人としては、それとはちょっと違う感想を持っていて、
普段の生活に無頓着で老齢を迎えた人であれば、「敵」は間違いなくやってくる、というのは、そうだろうなぁと思うのですが、学識もあり健康にも気をつかっている高い意識を持った老齢の男性(この映画の主人公)でさえ、「敵」はやっぱりやってくるのだ、ということでした。老いにはやっぱり勝てないのか・・・、という悲しさの方が強かったです
映画を見て何を思うか、ですね・・・
※画像は、東京・銀座にあるTOHOシネマズ シャンテ館内に貼られていた出演者のサイン入りポスターです