東京都美術館の「シーレ展」を見に行ってきました。
シーレの作品はちょっと癖があるので来場者は少なめなのでは?と思っていましたが、予想外に多くの人で賑わっていました。
シーレは反逆者な風貌で若くして亡くなったと聞いていたので、今でいう尾崎豊や昔のジェームス・ディーン(?)っぽいイメージを勝手に持っていたのですが、BS日テレの「ぶらぶら美術・博物館」のシーレ展の特集を見て、考えが変わりました。
山田五郎がエゴン・シーレ作品解説【ぶらぶら美術・博物館】夭折の天才画家「エゴン・シーレ」展(YouTube)
実際はそれほど不幸でもなく、自ら不幸を想像して悪ぶっていただけ、だったようです・・・。この番組を見てから展示会を見に行ったので、冷静に観賞することができました(笑)。たぶん何も知らずに展示を見ていたら、「若くして不幸にも亡くなった天才」的な見方になったと思います。
今回の展覧会の主な作品はオーストリアのウィーンにあるレオポルド美術館のものです。レオポルド美術館は2001年に開館した比較的新しい美術館のようですね。エゴン・シーレの大規模な展覧会は30年ぶりということですが、何がともあれウィーンに行かずとも貴重な作品が見ることができるのは喜ばしいことです。
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展 ウィーンが生んだ若き天才
2023/1/26~2023/4/9
東京都美術館
作品リスト:https://www.tobikan.jp/media/pdf/2023/egonschiele_worklist_1.pdf
参考サイト:BS日テレ・ぶらぶら美術・博物館「#428 夭折の天才“エゴン・シーレ”展」
展示されている作品は基本的に写真撮影NGなので、よくメディアで取り上げられている作品は撮影できませんでした。「第9章 エゴン・シーレ 風景画」のセクションだけ撮影可だったので、何枚か撮影してみました。
エゴン・シーレ 「小さな街 III」 (1913年 レオポルド美術館)
エゴン・シーレ「モルダウ河畔のクルマウ(小さな街IV)」 (1914年 レオポルド美術館)
どちらも味があってよい作品ですが、メディアで取り上げられている作品と比べるとインパクトがちょっと薄めですかね・・・。
グッズコーナーには装丁がしっかりとした図録も販売されていましたが、今回はパスしておきました。シーレの作品、あんまり見返さない気がしたので。
以下、私が気になった作品です。
- エゴン・シーレ
- 毛皮の襟巻をした芸術家の母(マリー・シーレ)の肖像 (1907年 レオポルド美術館)
- レオポルト・ツィハチェックの肖像 (1907年 豊田市美術館)
- 装飾的な背景の前に置かれた様式化された花 (1908年 レオポルド美術館)
- ほおずきの実のある自画像 (1912年 レオポルド美術館)
- 自分を見つめる人II(死と男) (1911年 レオポルド美術館)
- 叙情詩人(自画像) (1911年 レオポルド美術館)
- 悲しみの女 (1912年 レオポルド美術館)
- 母と子 (1912年 レオポルド美術館)
- 吹き荒れる風の中の秋の木(冬の木) (1912年 レオポルド美術館)
- 小さな街 III (1913年 レオポルド美術館)
- モルダウ河畔のクルマウ(小さな街IV) (1914年 レオポルド美術館)
- 縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ (1915年 レオポルド美術館)
- カール・グリュンヴァルトの肖像 (1917年 豊田市美術館)
- 横たわる女 (1917年 レオポルド美術館)
- 第49回ウィーン分離派展 (1918年 宮城県立美術館)
- エルンスト・ストール
- 湖畔の二人 (1897/1903年 レオポルド美術館)
- グスタフ・クリムト
- シェーンブルン庭園風景 (1916年 レオポルド美術館)
- コロマン・モーザー
- キンセンカ (1909年 レオポルド美術館)
- ロビン・クリスティアン・アンデルセン
- 青い衣の少女 (1913/1914年頃 レオポルド美術館)