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ルネこだいらの小林愛実さんのピアノリサイタル(第3夜)に行ってきました。

ルネこだいらの「1hourコンサート」の2回目です。前回の様子はこちらに書きました。タイトルは第3夜ですが、第2回目です。

小林愛実 ピアノ・リサイタル(第2夜)ルネこだいら 大ホール 2023/11/14

小林愛実ピアノ・リサイタル 第3夜
2023/12/12(火)18:15 開場、19:00 開演、20:00終演
ルネこだいら 大ホール

小林愛実[ピアノ]

~オール・ショパン・プログラム~
1. ショパン:ポロネーズ 第6番「英雄」変イ長調 op.53
2. ショパン:ポロネーズ 第7番「幻想」変イ長調 op.61

3. ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
4. ショパン:即興曲 第3番 変ト長調 op.51
5. ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ op.22

encore
 ショパン:24の前奏曲 第17番

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演奏曲目は当日までわからず、当日配布のパンフレットで知りました。プログラムは現在全国ツアー中で演奏されている曲と基本同じようですが、1曲目に英雄ポロネーズが入っているところがちょっと違います。他の方の投稿を見ていると、英雄ポロネーズは全国ツアーのアンコールで演奏されているようなので、演奏順番が変わってるだけとも言えるのですが、小林愛実さん本人にとってはそうでもないようで。それは後で明らかになるのですが。

今回演奏される曲は、4曲目の即興曲以外は小林愛実さんのCD


小林愛実:ショパン:前奏曲集 他

やショパン国際ピアノ・コンクールのライブ音源

小林愛実:Frédéric Chopin: 18th Chopin Piano Competition Warsaw

に収められているので、曲そのものは目新しくはないのですが、生演奏で聴けるというのは特別感があります。

1曲目の英雄ポロネーズは、とても有名な曲なので、ピアノに詳しい人でなくてもこの曲聴いたことある!感が得られて、オープニングの「つかみ(笑)」としてはいいんでしょうね。2曲目の幻想ポロネーズとなると、一転、浮遊感満載の幻想的な雰囲気になって「愛実ワールド」に引き込まれます。

ポロネーズを2曲連続弾いたところで一度引っ込んで、以後は全国ツアーで演奏されているのと同じ演目の演奏が続きます。3曲目の幻想即興曲は幻想的な曲調ですが、聞いていて飽きません。この曲もたぶん有名な曲ですね。4曲目の即興曲はそれほどメロディアスではないんですが、こちらも飽きることなく聴いていられました。

そしてプログラムの最後は通称「アンスピ」と呼ばれている、アンダンテ・スピナートと華麗なる大ポロネーズ。これはもう圧巻としか言いようがないです。ショパン国際ピアノ・コンクールでも演奏されていました。

Youtube: AIMI KOBAYASHI – second round (18th Chopin Competition, Warsaw)

演奏が終わる頃には客席が早く拍手したくて仕方ないという雰囲気を感じました (^^)。演奏が終了するとブラボーをコールするお客さんもいて、その掛け声に小林愛実さんは一瞬驚いたような顔を見せましたが、そのあと笑顔を見せていました。

私はなぜ小林愛実さんの演奏が好きなのかを考えていたのですが、あの音色なのかな、という結論に達しました。早弾きができるとかそういうテクニック的なことではなく、弱い音でも力強い音でもクリアな音が出せて、なのに音が尖っているわけでなくむしろ柔らかい、というあの絶妙なバランスが好きなのではないかと。まぁそういう音を出せるということは、裏返すと演奏が上手でテクニックがある、ということになるんですけどね。

そしてアンコール前に今回もご本人のトークが。内容はだいたいこんな感じです。

本日はお越し頂いてありがとうございます(会場拍手)。私、普段はトークしないんで、話すのは小平だけです(会場拍手)。ポロネーズが2つもあるのはなかなかないんですけども楽しかったです。1曲目のポロネーズ(=英雄ポロネーズ)はイヤだなと(会場笑)。楽しんでもらえたら、うれしいです
(会場拍手)。来年の2月に3回目でまた別の作曲家のものをやりますので、通し券をお持ちの方はぜひいらしてください。それではアンコールやります。

1曲目の英雄ポロネーズはイヤだったんですね(笑)。1曲目にこの曲を持ってきているのは主催者側なんですかね、アーティスト側はご要望に従っているというだけで。小林愛実さんの英雄ポロネーズはNHKのBSで放送されたのを見たことがあるんですが、確かに演奏するのが大変そうな印象がありました。今回の演奏もやはり同じで、演奏中ところどころ指の動きをゆっくりにして慎重に演奏している感じでした。演奏の難易度や指の大きさの関係など理由は色々あるのでしょうが、小林愛実さんにとってはあまり得意でない曲なのかもしれません。

アンコールはプレリュードの17番。安定の演奏でした。

今回のステージ衣装は全国ツアーの衣装と同じ、天使の羽衣のような白い衣装。ハイヒールにはラメがはいってました。席からステージまでの距離が近かったので、そんなところまで見えてしまったんですけど。

終演後、今回もサイン会がありました。私は前回参加したので今回は参加しませんでしたが、毎月サイン会してくれるなんてサービス満点です。

来年2月の残る1回を楽しみに待とうと思います。

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