aimi-kobayashi-ichihara

小林愛実ピアノリサイタル ~作曲家に寄り添う天性のピアニスト~
2022/2/23(祝)13:15 開場、14:00 開演
市原市市民会館大ホール

シューマン
アラベスク op.18
シューベルト
ピアノ・ソナタ第19番 ハ短調 D958
ショパン
24の前奏曲 op.28

会場に入場する前にCOVID-19に関する同意書(緊急連絡先と座席番号)を記入する必要があり、入場列に並ぶ前に事前に会場に入って同意書を入手して記入してから、再度入場列に並びました。

市原市市民会館大ホールは、音楽専用のホールではなく広めの大衆向けのホールでした。壁には(年季の入った?)反射板が設置されてはいたので、全く音響的にだめということではないと思います。

14:00に開演のブザーがなってから、しばらく(5分ぐらい?)沈黙が続きました。小林愛実さんが出てくる気配がないので何かトラブルでも起こっているのかかな、とちょっと心配になりましたが、何も無かったようです。小林さんが登場して椅子に座ってからも、しばらく演奏は始まらず、沈黙状態が続きました。あれだけの作品を弾くためには、やはり集中が必要なんですね。

私は音楽に詳しいわけではないので、いち観客として受けた印象で書きます(笑)。

1曲目のアラベスクは、さらっと弾いて終了。一度、袖に引っ込みます。

2曲目のピアノソナタは、思っていた以上に激しい曲。弾くのが大変そうという感じです(ソナタだから当たり前ですが・・・)。シューベルトの作品ですが、曲調もダイナミックでテクニック的にもかなり難しいのではないでしょうか。私は24の前奏曲がメインかな、と思って来ていたので、ちょっと度肝を抜かれました。

20分間の休憩後、ショパンコンクールでも披露されたショパンの24の前奏曲の演奏でした。NHKのBSで放映された演奏を見て以来、生で見るのを楽しみにしていました。期待に違わず、生の小林愛実さんの演奏はすごかったです。

このホールは音楽専用ホールではないにも関わらず、繊細な弱いタッチの音がちゃんと聞こえてきました。やはり演者が上手なんですね。弾き手の感情がちゃんと指を通して伝わってくるんだな、と感じました。

私は鍵盤が見える場所に座っていたので、演奏時に指が激しく動きまわる様子もよく見えました。これは集中力と体力が要るでしょうね。24個の前奏曲のうち、12個が終わったところで一瞬、一息ついているように見えました。

特に印象的だったのは、有名な「雨だれ」の演奏が始まったとき、私の前に座っていた家族連れのお子さんがそれまでダラッとしながら見ていたのに急にムクっと起き上がって真剣に聞き始めたことです。やっぱりわかるんですね・・・。

これまで私にとっての24の前奏曲のスタンダードは、有名なポリーニ版
ショパン:24の前奏曲(生産限定盤)(UHQCD) マウリツィオ・ポリーニ

だった(高音質版が最近再発されたのでまた購入してしまいました・・・)のですが、小林愛実さんの感情のこもった演奏を聴いてしまった今はどっちも良いなぁ、と思うようになりました。小林愛実さん版はこちらですね。
ショパン:前奏曲集 他 (SACDハイブリッド) 小林愛実

アンコールは3曲ありました。音楽専用ホールでのコンサートでは通常、出口に「今日のアンコール」と書いた模造紙を張り出したり、SNSやホームページで情報を提供してくれますが、ここ市原市市民会館ではそういう風習がないらしく、曲目は終演後にステージ上で順番の退場を案内するスタッフが口頭でサラっと発表しただけでした。というわけで、文字による正確な情報がありません。

曲目紹介の時に私の耳でキャッチできたのは、演奏順にノクターン、ワルツ、幻想即興曲と”10″?という数値でした。”10″がちょっと怪しいのですが、その後の彩の国さいたま芸術劇場公演のアンコール曲を見ると、


となっており、演奏順は違いますが、ワルツと幻想即興曲は同じものと思われます。残るはノクターンですが、”20″を”10″を聞き間違えたという可能性もあるのですが、20番の「遺作」を改めて聞いてみるとかなり速度がゆっくり目な印象があり、市原市市民会館で聞いていたときに受けた曲の印象とはちょっと違う気がするんですよね・・・。(10番の方はもっとリズミカルでした)

ということで(自信はないですが)アンコールは、

ショパン
ノクターン 第10番 変イ長調 op.32-2
ショパン
ワルツ第5番 変イ長調 op.42
ショパン
幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66

だったのではないか、と推測しておきます。(自信がないので文字の色がグレー)

割れんばかりの拍手が鳴り止まない中、袖に引っ込む時の様子を見るとかなり体力を消耗していそうでした(本当に頭が下がります)。そんな状態でもアンコールまで全力で演奏してくれる姿勢に感動しました。本当に行って良かったです!

aimi_kobayashi_ichihara2

#小林愛実 #市原市市民会館