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映画「わたしたちの国立西洋美術館」を渋谷のシアターイメージフォーラムで見てきました。

この映画はぜひ行きたいと思っていたので、事前に前売り券を購入していました。前売り特典でクリアファイルが付いていました。

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映画を見たのは、渋谷のシアターイメージフォーラムです。

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渋谷駅から宮益坂を上がって国道245号沿いにある個性的な作品を上映している映画館です。シアターイメージフォーラムに行ったのは「彼らは生きていた」という第1次世界大戦の記録映像の映画を見に行った時以来です。

私が見に行った日(2023/7/16)は、監督と出演者のトークショーがあった日でした。席がなくなっていると困るなぁと思って、念のため開場時間ぴったりに行ったところ、案の定オンライン予約で8割方の席が埋まっていました。危ない。危ない・・・。前売り券は当日に映画館に行って座席指定券と引き換えないといけないので、こういうスペシャルなイベントの時にはちょっと遅れを取るんですよね・・・。。当日は地下1Fのシアター2(定員98)での上映だったので、100人近くの人が見に来ていたということですかね。ひとまず席が確保できて良かったです。

映画のパンフレットが売っていたので購入しました。価格は1000円です。

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映画のパンフレットは気になったら即買うことにしています。あとになると、まず手に入らないですから。

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パンフレットの中身はところどころ画の紹介がありますが、ほとんどは関係者が執筆したエッセイです。色んな切り口で書かれていて読み応えがあります。

映画の内容は国立西洋美術館改修時のドキュメンタリーです。改修作業や所蔵品のメンテ作業を淡々と撮影しているので、かなり地味ですが、美術館内部の様子を見ることができる映画は貴重だなぁと思いました。

映画の中で美術館のスタッフの方々が登場するのですが、まず感じたのが「人数が少ないなぁ」ということです。天下の国立西洋美術館にして、たったこれだけの人数で全体を回しているの?と心配になってしまいました。地方の美術館となれば、もっと少なそうです。象徴的だったのが、馬渕明子前館長の退任式のシーンで、客席に座っている人の数が少ないんです。退任式って、たいてい多くの職員が出席しますよね。それがあの人数しかいないということは、やっぱり全体の人数が少ないんだろうなぁ、と直感的に思ったんです。

映画上映後、トークショーがありました。ゲストは大墻敦監督、川口雅子さん(国立アートリサーチセンター)、新藤淳さん(国立西洋美術館)の3人です。トークショーの様子を写真で撮影しておこうかと一瞬思いましたが、恥ずかしかったので止めておきました・・・。

川口さんと新藤さんは今見終わったばかりの映画に出演していた人たちなので、妙に親近感を感じました。特に新藤さんは映画の多くのシーンで登場していて、映画の方が素の自分で、今日のトークショーの自分の方がよっぽど気取っている、などとおっしゃっていました。

作品購入を決定する購入委員会のシーンの説明「シーンの右側に移っている3人が・・・で、2人が・・・で・・・」の裏話をしてくれたり、高価な作品を購入する時のプレッシャーは半端じゃない、といった話を本人の口から聞くことができて、短い時間ながらとても面白かったです。

大墻監督はNHK出身なんですね。美術館とメディアの関係については、やっぱり思うことがあるでしょうね。トークショーでもそのことに触れていました。私も美術館とメディアの関係の本を読んだことがあったので、話している内容が理解できました。

トークショーの最後でゲストが退場する際、「馬渕館長!」とビックリしたような声が聞こえたので、通路を見てみたら、ゲストと馬渕前館長が挨拶していました。まさか前館長が見に来ているとは思ってなかったんでしょうね。馬渕前館長は私が見た上映回に一般の観客として観賞していていたようです。

私が見に行った2日後の7/18のイベントの動画がYoutubeに上がっていました。
第3回シアター・イメージフォーラム 映画深掘りトーククラブ<『わたしたちの国立西洋美術館 奇跡のコレクションの舞台裏』>トーク