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DIC川村記念美術館の企画展「芸術家たちの南仏」を見に行ってきました。

美術館の名前の「DIC」は、大日本インキ化学工業(DIC)と大日本印刷が合併した会社、「川村」の方は、創立者の川村勝巳氏の名字から取られているようです。

DIC川村記念美術館は千葉県の佐倉市にあります。美術館は佐倉駅からは離れた場所にあって、無料の送迎バスが出ています(乗車時間:約20~30分)

京成佐倉駅にあるバス乗り場
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見た目が鮮やかな送迎バスです。
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送迎バスは京成佐倉駅とJR佐倉駅から乗車できて、私は京成佐倉駅から乗車したのですが、

地図上ではそれほど離れていないにも関わらず、京成佐倉駅とJR佐倉駅の高低差が凄かったです。これは歩けないわ、と思いました。私はつい歩きたくなってしまう(笑)ので、これはワナだわ、と一人で納得していました(笑)。

美術館はDICの研究所の敷地内にあります。
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敷地は庭園のようになっていて、自然が豊かで癒されます。ホームページによると入場無料のようです。

DIC川村美術館:自然

美術館の前にある池から水鳥が出てきてました。(^^)
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庭園はかなり広くて、自然散策路もありました。私も美術鑑賞が終わったあとに敷地の中を散歩しました。こんな素敵な庭園に無料で入れるなんて、近くに住んでいる人はうらやましいです

美術館の方は、企画展「芸術家たちの南仏」が開催されていました。この日に訪れたのは、企画展のキューレーターが作品を解説してくれるイベント「キュレイターズ・トーク」(無料)があったからです。企画展を企画した学芸員さんが直接作品を説明してくれるチャンスを逃す手はありません。整理券は当日配布でイベント開催前には全て配布終了になっていました。

この企画展は、宇都宮美術館とふくやま美術館との共催で、このあと宇都宮美術館、ふくやま美術館に巡回します。先日、宇都宮美術館に行ったばかりだったので、不思議なつながりを感じました。

宇都宮美術館 2023年5月

作品は有名画家の作品から前衛の作品まで様々でしたが、南仏と芸術との関係を多面的に紹介していました。(出品作品リスト

自分一人で一度観賞した後、「キューレーターズ・トーク」に参加したのですが、個人で見ているだけでは気づかないことをキューレータ-の方が説明して下さるので、やっぱり参加して良かったです。自分だけだとわかりやすいところにしか目がいかないですからね。

作品は撮影不可だったので、ぜひ図録が欲しいな、と思って、キューレーターズ・トークの前に図録を購入したのですが、実はイベントの参加券にイベント参加者だけが使える企画展の図録10%割引券が付いていたということに全く気づかず、正規価格(2980円)で購入してしまいました、あぁ。「キュレイターズ・トーク」は期間中にもう一度あるようなので、行かれる予定の方は参加券を見落としませんように・・・。

企画展は2Fの一部のスペースで行われていて、その他の部屋には常設展示があります。「キュレイターズ・トーク」のDIC川村記念美術館のキューレーターさん曰く、この美術館は所蔵する作品に合わせて部屋を作った、んだそうで、確かに大小特徴のある部屋が館内に配置されていました。DIC川村記念美術館の象徴になっている「ロスコの部屋」は美術館の奥の方に隠されているかのように飾られていて、なるほどなぁ、と納得しました。

DIC川村記念美術館:主なコレクション

常設展示もとても見応えがありました。企画展と合わせて佐倉に足を運んだ甲斐がありました。