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東京都現代美術館で「坂本龍一 音を視る 時を聴く」を見てきました。
40年来のファンの私としては、やっぱり行かないと。
坂本龍一さん(以下、教授)のことは、このブログでも何度も書いていますが、
私にとって特別な存在だということもあって、このような展覧会が開かれるのは嬉しいことだなぁと思いました。
古くからのファンは、教授は現代音楽に傾倒したり、アートに興味があることを知っているので、今回の展覧会もその流れとして理解できるものでした。ただ一般の人から見て面白いかどうか、というのはちょっと怪しいんじゃないかと
内容の詳細については、NHKの日曜美術館「坂本龍一×アート 最大規模の展覧会を巡る」を是非ご覧下さい。教授をあまりよく知らない人でも丁寧に解説してくれています。内容については番組を見てもらった方がわかりやすいので、ここでは会場に行った感想を中心に書きます
まず、会場は激混みです。混んでいるという噂は事前に知っていたので、それを避けるつもりで平日の夕方に行ったのですが、それでも激混みでした。これだけの人が見に来るのは良いことだと思うのですが、天国の教授はもっとゆったりとした気持ちで感じて欲しい、と思っているんじゃないかと個人的には思っているんですが。見たところ(平日に時間がある)若い人や外国人観光客が多いように感じました。本当はそれほど興味がない人でもイベント感覚で見にきちゃっているのかな、と
一方で、作品の前に長時間座って没入している若い人も結構いて、私のようなおじさんから見るとそれはそれでちょっと怖かったです。環境映像やアンビエントにハマっているゲーム世代の若者なのかな、などと勝手に想像したりして(本当にそうなのかはわかりませんが・・・)
私=おじさんは、各展示をさらっと見る感じでどんどん流して鑑賞しました(笑)。なんせ激混みなので、ゆっくり余韻に浸っている余裕などはないのですよ・・・
記念として一応展示物を写真撮影してみましたが、
展示されていたBTTBの限定版。譜面とフロッピーディスクに教授が弾いたMIDIデータが入っているんですよね~
共同製作の霧のアーティスト、中谷芙二子さんも日曜美術館(天にささげる“霧” 霧の彫刻家・中谷芙二子)で取り上げられていました
教授の作品が東京都現代美術館で展示されるのはふさわしいとは思うのですが、こんなに混雑するのはちょっと違うかな、と。坂本龍一というアーティストが万人が認める大衆的な存在のように神格化されすぎているんですかね。大衆的なアーティストというより、実験的なアーティストだと思うんですけどね・・・。ファンとしてはちょっと複雑な思いがしました
常設展示(MOTコレクション)の方は、福島 秀子の作品がたくさん展示されていて得した気がしました