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ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024の小林愛実さんの公演を見てきました。

ラ・フォル・ジュルネ(略してLFJ)は、気軽にクラシックを体験できる有名なイベントですよね。その公演プログラムの中に小林愛実さんが出演する枠がありました。

LFJのプログラムは1枠あたりの時間が45分なんですよね(「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024 タイムテーブル」)。時間が短いので、演奏曲数も少なくシンプルです。

公演番号:312「ショパンの甘美なアオハル・コンチェルト」
2024/5/5(日)12:00 開場、12:45 開演、13:40終演
東京国際フォーラムA

群馬交響楽団[オーケストラ]
横山奏[指揮者]
1. モーツァルト:オペラ《ドン・ジョヴァンニ》序曲

群馬交響楽団[オーケストラ]
横山奏[指揮者]
小林愛実[ピアノ]
2. ショパン:ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 op.21

encore
 小林愛実[ピアノ]
 ショパン:ノクターン第20番 遺作

この公演が行われる東京国際フォーラムAは、客席5000人の大きな会場。座席の場所は抽選だったので選ぶことはできず、私の席は1階のかなり左の方の席でした。

私の席からの写真
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あまりに左過ぎて、ステージの形が歪んでしまっています(笑)

1曲目のモーツァルトはオーケストラのみでの演奏。曲も知らずに聴いていたのですが、聴いていて気持ち良いといいますか、これがなかなか良かったのです。東京国際フォーラムAはコンサート専用ホールではないので、オーケストラの演奏は厳しいのではないかと思っていたのですが、それがあまり気にならないくらい素晴らしい演奏でした。

1曲目が終わって指揮の横山さんが引っ込んだ後、3名ぐらいの人足でピアノがステージに運び込まれてきました。公演時間が45分しかないので大変です。ピアノが置かれたあとに小林愛実さん登場。全身赤の衣装です。

今回の演目「ショパン:ピアノ協奏曲第2番」は、第1番に比べるとあまり演奏されない曲みたいなんですよね。ショパン国際ピアノコンクールでも第1番か第2番かを選択するところ、小林愛実さんは第1番を選んでいましたし。第1番の方は小林愛実さんが弾いた公演を先日見ました

読売日本交響楽団 原田慶太楼 指揮 小林愛実 ピアノ 2023/2/26

たった2つしかないショパンのピアノ協奏曲の片方の曲。これは予習しておかないと思ってYouTubeで動画を検索していたら、小林愛実さんご本人が弾いている昔の映像がありました。

Youtube: Aimi Kobayashi: Chopin Piano Concerto No.2 1st mov.
YouTube: Aimi Kobayashi: Chopin Piano Concerto No.2 2nd mov.
YouTube Aimi Kobayashi – Chopin Piano Concerto No.2 3rd mov.

うぅ若い、なのに、この年齢で既にこの曲を弾きこなしている、すごい。やっぱり凄い人なんだと。指の動きもかなり激しめだということも確認 (^^)

ステージの生演奏を見て気づいたのですが、感情がこもるところで左手が宙を泳いだりするところは昔の映像と同じでした。年齢を重ねても、やっぱり感情の込め方は同じなんだぁ、などと細かいところに感動していました。演奏の様子はX(旧Twitter)の3日目のダイジェストで少し聴けます。

予定のプログラムが終了して、こういうイベントではアンコールはないよね、と思っていたのですが、カーテンコール3度目ぐらいで小林愛実さんがアンコールに応えました。こういうイベントでもアンコールするんですね。いつもの小林愛実さん同様、お辞儀した後すぐに椅子に座り、アンコールを弾き始めました。この素早さにいつもおぉ、と思ってしまいます。

アンコールは「ショパン:ノクターン第20番 遺作」。ピアノの音が会場に響き渡り、5000人の観客がシーンと静まりかえっていたのが印象的でした。こんな大きな会場なのに、小さい音が響くこと、響くこと。細かいタッチまでちゃんと客席に届いていました。

たった45分の公演でしたが、満足度は高かったです。