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庄司紗矢香さんの演奏会を聴きにサントリーホールに行ってきました。

約20年前に見たヴァイオリニストをもう一度見に行ってみるPart2です。庄司紗矢香さんの演奏会を見たのは2005年なので18年前です。

庄司紗矢香ヴァイオリン・リサイタル 彩の国さいたま芸術劇場・音楽ホール 2005/11/27

見に行ったことは覚えているんですが、体感としてあまり印象に残ってないんですよね・・・。庄司紗矢香さんは1999年にパガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝して話題になりました。優勝の直後に見に行ったと記憶していたのですが、実際に見に行ったのはだいぶ後だったようです。

演奏会で感動したわけでもないのにも関わらず、庄司紗矢香さんはちょっと気になる存在でした。時折見かけるインタビューや記事の内容に共感するところがあるからかもしれません。私のお気に入りのYouTube動画はこれです。

Youtube: 庄司紗矢香さん:チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35(第3楽章)

音を出すちょっとしたタイミングが自分の感覚と合うかどうかで、そのアーティストが好きか嫌いが決まると個人的に思っているんですが、庄司紗矢香さんは私の思うタイミング(人それぞれです。笑)とバッチリのタイミングで音を出すなぁ、と感じていました。クラシック音楽で使うのは適切ではないのかもしれませんが、ポップスでいう「グルーブ」を感じるというんでしょうか。情熱的で感情がこもっているところも好きです。

約20年ぶりの今回の演奏会はクラシックではなく予想外のフランス音楽でした。サントリーホールは久々に来ました。サントリーホールに来ると、都会に来たなぁ、と思ってしまいます(東京出身なのに)

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庄司紗矢香 「フランスの風」
2023/9/25(月)開演:19:00 終演:21:00
サントリーホール

庄司紗矢香[ヴァイオリン]
ベンジャミン・グローヴナー [ピアノ]
モディリアーニ弦楽四重奏団

0. 朗読:滝口修造 妖精の距離 語り:大竹直(青年座)

1. 武満徹:妖精の距離
2. ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ
3. ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

(休憩)

4. ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op. 21

encore
なし

開演と同時に薄暗いステージ右手からインカムを着けた青年座の大竹直さんが登場。滝口修造が曲の発想を得たと言われる詩「妖精の距離」を朗読。その朗読の間に、ステージ左手から庄司紗矢香さんとピアノのベンジャミン・グローヴナーさんが足音を立てないようにゆっくりと演奏位置へに着きます。

1. 武満徹:妖精の距離
2. ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ

この2曲はいわゆる現代音楽です。この手の音楽、どこかで聴いた覚えが・・・、とあとで思い出したら坂本龍一さん(教授)の曲そっくり。ポピュラーな曲で有名になる前の教授の初期の曲にこういう曲が多かったんです。私は長年の教授のファンなので「あぁそうか」とすぐに気づきました。教授は若い頃、自身をドビュッシーの生まれ変わりと思い込んでいたらしいですから。

私がこの手の曲に慣れているからかもしれませんが、意外と心地よく聴くことができました。現代音楽なのでメロディーもなく、曲の雰囲気も言葉で表せないんですけどね。

帰宅してから、どういう曲だったのかをもう一度思い出すために、曲を探して(別のアーティストの演奏でしたが)もう一度聴いてみましたが、やっぱり良かったです。私はこの手の曲に耐性(?)があることが判明しました(笑)

武満徹の曲はこのCDにはいっていました。

武満徹 室内楽作品集成1

ドビュッシーの曲は五嶋みどりさんの演奏で

五嶋みどり フレンチ・ヴァイオリン・ソナタ集

庄司紗矢香さんが弾くヴァイオリンの音はもちろんなのですが、弦をちょっとこすったり、ゆっくり弾いたりしている時の音がそのまま聞こえてきてくるんです。これってサントリーホールだから? ホールの壁からの残響音より直接音の方が大きい感じです。音が発せられている場所はあそこ、と指を差せるぐらいでしたから。

ピアノのベンジャミン・グローヴナーさんの演奏もとても良い感じでした。ソロアーティストとして活躍されている方なので、実力がある方なんでしょうね。庄司さんとの掛け合いがちょうど良い感じで、安心して聴いていていられました。

参考:YouTube: Toru Takemitsu : Distance de Fée

3. ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

ラヴェルの曲は、フランス出身の4人のユニット「モディリアーニ弦楽四重奏団」のみでの演奏でした。半円状に並んで一糸乱れず演奏をしているので、見ている観客側も緊張感を感じながら演奏を見ていました。ラヴェルの曲はメロディーらしきフレーズもあり、ドビュッシーより親しみやすい感じですかね。

参考:YouTube: Ravel : Quatuor à cordes en fa Majeur

4. ショーソン:ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 Op. 21

休憩をはさんで、全員による演奏。この「ショーソン」という作曲家は誰?レベルで聴いていたので、細かいことはよくわからないのですが、今まで聴いたことのない感じの曲でした。なんか西洋音楽っぽくないんですよね。だからといって難解なわけでもなく。これがフランス音楽ということなのかもしれません。

参考:YouTube: Chausson : Concert pour violon, piano et quatuor à cordes en ré Majeur

半円状に並んだモディリアーニ弦楽四重奏団の真向かいに庄司さんが立って円のようになって、あたかも音楽仲間とセッションしている感じ。サントリーホールなので元々ステージは観客に囲まれているのですが、そのステージの中でさらに円陣を組んでいるみたいな。庄司さんが生き生きと演奏しているように感じました。

演奏会終了後の庄司さんの投稿にも今回のステージに満足している様子が感じられます。。

今回の演奏会ではアンコールはありませんでしたが、まぁ、アンコールがなくてもいいんじゃないでしょうかね。今回の演奏会でフランスの魅力を十分に堪能させていたただきました。

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