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所沢ミューズアークホールにヴァイオリンの諏訪内晶子さんの演奏会を見に行ってきました。

演奏会を見に行ったきっかけは、なぜだかわからないんですが急にひらめいたんです。「あの時見たヴァイオリニストは今どうしているかなぁ」と。20年ほど前、海外の国際コンクールに多くの日本人女性ヴァイオリニストが好成績を収めた時代がありましたよね。あの時に興味本位でヴァイオリンのコンサートに行ったことがあるんです。それが今になって、突然蘇ってきたというわけで・・・。思いついた時にちょうど演奏会があるというのもこれまた奇跡だよなぁ、と思ったりするんですけど。

諏訪内晶子さんは1990年のチャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門で優勝したヴァイオリニストです。私が前回、諏訪内さんの出演している演奏会を見たのは、なんと24年前です。

モントリオール交響楽団 指揮:シャルル・デュトワ 所沢ミューズアークホール 1999/6/19

私は日頃から何かイベントに行ったときにはメモする癖をつけているので、そのメモから公演の内容を復元してページにまとめておきました。こういう昔の公演記録って、ウェブ上で見つからないものなんですよね。この手の記録は意外と貴重になる可能性があるので、折りをみて以前の公演の記録も追加していく予定です。

観劇記録

24年ぶりに見る私も私ですが、何より現役で演奏されている諏訪内さんはすごいですね。当時のシャルル・デュトワ指揮のモントリオール交響楽団の公演では、諏訪内さんはソリストとして演奏会の一部だけ出演されていただけだったので、本格的に演奏を見るのは今回初めてです。

諏訪内晶子[ヴァイオリン]エフゲニ・ボジャノフ[ピアノ]
2023/9/24(日)開演:14:00 終演:16:00
所沢市民文化センター ミューズ アークホール

諏訪内晶子[ヴァイオリン]
エフゲニ・ボジャノフ[ピアノ]
<空飛ぶ音楽祭2023>

1. ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト長調 Op.78「雨の歌」

(休憩)

2. ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第2番 イ長調 Op.100
3. ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 Op.108

encore
1. ブラームス:5つのリートOp.106より 第4曲「わが歌」
2. ブラームス:4つの歌Op.43より 第2曲「五月の夜」

前半の第1番は割とおとなしめでしたが、後半の第2番、第3番になるにつれ、ヴァイオリンの音色がホール全体に響き渡っていました。ブラームスのヴァイオリンソナタは全部で3つしかないらしいので、たった1日でブラームスの全てのヴァイオリンソナタを聴いてしまったようです。\(^o^)/

日常生活でブラームスってあまり聴かないですよね。私も今まで演奏会で聴いた記憶がなかったです。実際に聴いてみると、ブラームスは「大人な通好み」な曲でした。盛り上がるところがあるわけでもなく、キャッチーなメロディがあるわけでもないんですが、耳には心地良く聞こえました。若い人には退屈に感じられるかもしれませんが、大人になると「まぁ、これぐらいでちょうどいいんじゃない?」みたいな(笑)

初めて聴くブラームスを飽きることなく聴くことがことができたのは、やはり諏訪内晶子さんの演奏を目の前で見ながら聴いているというのが大きいですね。とにかく演奏に安定感があります。演奏にぶれがないといったら良いのでしょうか。やっぱりうまいんでしょうね。諏訪内さんはピンクのラメ付きのドレスを着て演奏なさってましたが、身長が高くすらりとしていることもあり、ヴァイオリンを弾くときのストロークが大きくて、弾いている姿も美しいんですよね。

もう一人の出演者、ピアノのエフゲニ・ボジャノフさんは、あのショパン国際ピアノコンクール4位入賞のピアニストです。今回の演奏会を見た方はみんな気になっただろうと思うのは、ピアノの椅子が異常に低かった、ということです。まるで寝そべっているかのように演奏していました。「えー、あんな演奏の仕方でいいの?」というぐらい、寝そべっていました(笑)。昔コンクールに出た時は背筋を伸ばして演奏していたんだろうなぁ、などと想像するに、なぜ寝そべるような演奏スタイルに変わったのか、ちょっと興味があります(^^)

彼が弾くピアノ(河合楽器SK-EX)の名前がなぜか会場に張り出してあったりして、これは河合楽器がスポンサーなのか、それとも、寝そべって演奏するスタイルに何か関係あるのか?など色々想像しちゃいました。

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会場でCDを買うとサイン入りのポストカードがもらえるということだったので、素直に買いました(笑)

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主催の所沢ミューズの投稿にも諏訪内晶子さんのサインが掲載されていましたが、こちらは本格的なサインという感じ。サインの仕方も色々あるんでしょうね。