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読売日本交響楽団の所沢ミューズ特別公演、指揮:原田慶太楼、ピアノ:小林愛実に行ってきました。

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今までクラシックのコンサートはなんだかんだ見てきていますが、読売日本交響楽団の演奏は今回初めてです。読売日本交響楽団って「よみきょう」と呼ぶんですね。チケット購入時にチケット売り場のお姉さんに「よみきょうのチケットですね」と言われて初めて知りました。今回の公演は定期演奏会ではなく、所沢ミューズ主催の特別公演です。

指揮は原田慶太楼さん。こちらも拝見するのは初めてです、東京交響楽団の指揮者さんなんですね。東京交響楽団ではなく「よみきょう」で指揮をするというところもスペシャル感があります。コンサートマスターの人が女性だったのも印象的でした。たぶんこの方かと。
特別客演コンサートマスター日下 紗矢子

ソリストの方がコンサートマスターもしているんですね。ちなみに女性の場合はコンサートミストレスと呼ぶそうです。
オーケストラのお約束 ~ 役職編 ~

読売日本交響楽団 原田慶太楼[指揮]小林愛実[ピアノ]
2023/2/26
所沢市民文化センター ミューズ アークホール

指揮:原田慶太楼
演奏:読売日本交響楽団

ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11(約40分)
 ピアノ:小林愛実

ソリストアンコール
 小林愛実
  ショパン 24のプレリュード 17番

(休憩)

マーラー:交響曲第1番 ニ長調 『巨人』(約55分)

このチケットを取った理由は、プログラム前半のピアノの小林愛実さんのピアノ協奏曲第1番を見るためでした。ショパン国際ピアノコンクールの課題曲の24のプレリュードは市原市市民会館で生で聴いたので、ピアノ協奏曲の方もぜひ聞いてみたかったんです。

小林愛実ピアノリサイタル 市原市市民会館大ホール 2022/2/23

ショパン国際ピアノコンクールの演奏はYouTubeで見ることができるので、出かける前にYouTubeで予習をしていったのですが、ピアノの音が妙に大きく感じました。

AIMI KOBAYASHI – final round (18th Chopin Competition, Warsaw)(YouTube)

小林愛実さんのショパン国際ピアノコンクール演奏会は先日CDが発売されたようなので、良い音で聞きたい方はこちらを。

小林愛実 ~ 第18回ショパン国際ピアノ・コンクール・ライヴ [ 小林愛実 ]

実際に会場で演奏を聴いてみると、オーケストラの音とピアノの音がちょうど良いバランスになっていて全然違った印象を受けました。ピアノがオーケストラに寄り添う感じでした。第2楽章のロマンスでは、ピアノの音だけが静かに流れる中、所沢ミューズの音響が良いこともあって、ピアノの一音一音がはっきり聞こえました。満足です。

今日の小林愛実さんの衣装は黒のドレス姿で、演奏が終わった後の笑顔がにこやかでした。この所沢ミューズの演奏会への出演はTwitterではRetweetされていたものの、公式ホームページにはスケジュールとして記載されていなかったのですが、もしかすると出産準備休暇前の最後の演奏会だったのかなぁと思いました。この演奏会の後しばらくは演奏会の予定がないようですし・・・。とはいえ、秋からまたスケジュールが入っているようなので、出産後すぐに復帰なんでしょうか。人気者は大変そうです。

小林愛実さんの出演は前半のみなので、ピアノ協奏曲第1番が終わった後にアンコール。小林さんはこの公演の前にもショパンのピアノ協奏曲で全国を回られていますが、アンコール曲は会場ごとに違うみたいですね。今回はショパンのプレリュードの17番でした。

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後半は、マーラーの『巨人』。タイトルだけは知っていたのですが、聞くのは初めて。実はCDも持っていたりするんですが、タイトルからして家で聞く気にならなかったんですよね(苦笑)。ちなみに私が持っている『巨人』のCDはこちら。このCDは多分、名盤なんですけど・・・。


マーラー:交響曲第1番「巨人」

『巨人』を聞くのは初めてなのと、マーラーにも詳しくないので、これといった感想が書けないのですが、最初の方は象がノシノシ歩いていて、だんだん巨人になっていくみたいな風に聞こえました。全くの個人的な印象です(笑)。演奏の折々に、ものすごく低い音が鳴っているんですよね。あれが巨人なんでしょうか・・・。第1楽章と第4楽章は音が大きい時と小さな時の差が激しいので、家で聞くのに向かなそうとか、どうでも良いことを考えていました(苦笑)。

曲の解釈はさておき、とにかく原田慶太楼さんが元気! ダンスをしているかのように体全体を使って動き回ってます。まるでアスリート。あの熱量で1時間タクトを振り続けるのは体力が要りそう~。指揮者の動きを見ていると次の音がどこから出るのかが予想できるので、聞いていて飽きないんですよね。これは良い経験をしました。

最終楽章の第4楽章はかなり激しい演奏で、そろそろ終わるのかなぁと思うと、また続いて・・・というのを何度も繰り返し、最後はジャン!と終わり、凄い拍手。本当に熱い演奏でした。

演奏が終わって、オーケストラでは恒例の原田さんが楽団員を1人づつ立たせて褒める、というのを何度か繰り返し、原田さんが一度奥に引っ込んだ後、サプライズが。

この日、原田さんの誕生日だったらしく、楽団からHappy Birthday to Youのサプライズ演奏でした。原田さんの奥様が撮影した動画がTwitterにアップされています。ふとステージの右端を見ると、前半のプログラムで不要になったピアノが横に片付けられていたところに、小林愛実さんが。Happy Birthday to Youの演奏へサプライズ演奏に参加したようです。

https://twitter.com/YuriKurashima/status/1629830709014822912

最後まで大盛り上がりの演奏会になりました。