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パナソニック汐留美術館でジョルジュ・ルオーの回顧展を見てきました。

色々な美術館を巡っているとジョルジュ・ルオーの作品に遭遇することが多いですが、教会や暗めの作品が多いからか、正直なところ、あまり記憶に残らないことが多かったです。

今回はパナソニック汐留美術館の開館20周年を記念してのジョルジュ・ルオー回顧展ということで、展示作品はかなり豊富でした。

第1章の「国立美術学校時代の作品」から最終章の「旅路の果て」を順番に見ていくと、かなり作風が変わっていくのがわかります。

ギュースターヴ・モローを師と仰ぎ、セザンヌに憧れている若い頃のジョルジュ・ルオーの作品は割とおとなしめなんですよね。この頃から荒々しさはあるのですが、最終形の荘厳な感じとはだいぶ違います。私は今回の展覧会でこの頃の作品が一番印象に残りました。

その後だんだん厚塗り(?)になっていくのは、人生の意味を考えるようになったからなんですね。悲哀や戦争など、人が生きていく間に遭遇する悲しみが作品に溢れていく・・・。なるほど、そう思うと、最終形の作品が少しは理解できるかも、と思えるようになりました。

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ジョルジュ・ルオー 「キリストとの親しき集い」(1952年 パナソニック汐留美術館)

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ジョルジュ・ルオー 「秋の終り」(1952-56年 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館)

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ジョルジュ・ルオー 「キリストと漁夫たち」(1947年 パナソニック汐留美術館)

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ジョルジュ・ルオー 「受難(エッケ・ホモ)」(1947-49年 ポンピドゥー・センター、パリ/国立近代美術館)

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ジョルジュ・ルオー 「かわいい魔術使いの女」(1949年 パナソニック汐留美術館)

どの作品もどことなく悲しげですよね・・・。写真撮影可能だったのは最終形の作品のコーナーでしたが、若い頃のジョルジュ・ルオーの作品をぜひ見てみて欲しいです。