平塚市美術館の「新収蔵品展 特集展示:藤田嗣治の初期作品」に行ってきました。
きっかけは「藤田嗣治の初期作品を展示」というところですね。藤田嗣治の作品はいろんなところで見てますが、
初期作品というのは見た記憶がなかったです。
平塚市美術館のある平塚に今まで行ったことがなかったので、経路を調べていたところ、例えば新宿から平塚に行く場合、全線をJRで行くのに比べて、小田急線で藤沢に行ってJRに乗り換えると300円も安いんですね。驚きました (゚-゚)
平塚駅から20分ほど歩くと、平塚市美術館に到着します。
Google Mapで経路をひくと、ちょっとトリッキーな道が示されますが、平塚駅の北口からさくら通り沿いにまっすぐ歩いて行って、Muロードという遊歩道をつたって行く方がシンプルだと思います。
平塚市美術館はかなり立派な美術館でした。
今回の展覧会「新収蔵品展」は、2021年~2022年に新たに収蔵された作品を集めた展覧会だそうです。私はこの美術館を訪れたのがそもそも初めてなので、その辺の事情はちょっとわからなかったのですけれども。
展示室はゆったりしていて、ゆっくり鑑賞できました。写真撮影は不可だったので、作品の詳細までは思い出せませんが、個性的な作品が多かったです(出品目録)。「新収蔵品展」の展覧会のページに掲載されている、猪熊佳子さんの「木霊-森へ-」(1998年)は、東山魁夷を思わせるような清涼感がありました。
展示の後半には黒田清輝や藤田嗣治の作品がまとまっていて展示されていました。藤田嗣治の作品は「おことさん」(1909年)という作品が目玉だったようで、修復の経過などが詳細に展示されていました。作品の印象としてはかなり暗めで地味な作品で、みなさんが知っている藤田嗣治の作品とはかなり違うと思います。これが初期作品ということか、と妙に納得しました。「おことさん」の関連作品として人物画も3点展示されていましたが、これらも「おことさん」と似た作風のものでした。その他藤田作品関連としては、人物画以外の作品も2点展示されていました。これらの作品は平塚市美術館の図録にも収録されていないようだったので、実際に行かないと、見る機会があまりないかもしれません。
この「新収蔵品展」の展覧会の入場料はたった200円なので、お近くの方は行ってみるとよろしいかと思います。私の場合は電車運賃の方がよっぽど高かったです(笑)
「新収蔵品展」の展示室の外には、岡田健太郎氏の「岡田健太郎 重なる景体」の作品が展示されていて、こちらは無料で見ることができます。平塚市美術館のロビーに展示されているのが妙にフィットしていました。作品の透明感もあいまって清々しい印象が残りました。