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茨城県近代美術館の「没後100年 中村彝展」に行ってきました。

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中村彝の作品は、新宿の中村屋サロン美術館で見た時に、気になるなぁと思っていました。他の美術展でも作品を単発で見ることはありましたが、これだけまとまって作品を鑑賞できる機会はそうはないと思って(茨城県の水戸はちょっと遠かったですが)行ってきました

写真撮影は不可だったので作品は紹介できませんが、展示されている作品は肖像画が多かった印象があります(出品目録

展示されている作品は、茨城県近代美術館の展覧会ページの下の方にある「広報用画像一覧」を見てもらうと、雰囲気が伝わるかと思います

個人的には、中村屋サロン美術館で以前見た、中村屋の創業者である相馬夫妻の長女俊子の作品、

「小女」(1913年 株式会社中村屋

が印象に残っています。中村彝はこの俊子の作品を何枚も書いていて、今回の展覧会ではいろんな俊子の作品がずらっと展示されていて圧巻でした

中村彝が愛したルノワールの作品、

「泉による女」(1914年 大原美術館)

が大原美術館から来ていたのもよかったです。私はこの作品を大原美術館で見たことがありますが、まさか茨城県で見ることができるとは・・・と感慨もひとしおでした。大原美術館所蔵の中村彝の作品、

「頭蓋骨を持てる自画像」(1923年 大原美術館)

も来てました。この作品も大原美術館で見たことを記憶していますが、どちらの作品も大原美術館の定番作品の印象があるので、今回の展覧会の特別感を感じました

良い作品が多かったので、図録(2300円)を購入しました。作品の解説が細かく書かれている立派な図録でした

「没後100年 中村彝展」は他の美術館への巡回はなく、茨城県近代美術館のみのようです

常設展示の方も中村彝展との関係を踏まえてなのか、西洋絵画が充実していました(出品目録
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エドゥアール・マネ 「白菊の図」(1881年頃)

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アルフレッド・シスレー 「葦の川辺―夕日」(1890年)

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オーギュスト・ルノワール「マドモワゼル・フランソワ」(1917年)

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モーリス・ド・ヴラマンク 「花」(1915年頃)

横山大観などの日本画あり、日本の油彩画もよかったです

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藤島武二 「大洗の日の出」(1931年)

中村彝展だけでも十分満足でしたが、常設展示も楽しめて、水戸まで行った甲斐がありました