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茨城県の笠間にある笠間日動美術館で「没後55年 藤田嗣治展」を見に行ってきました。

笠間日動美術館関連の展覧会は今まで2回ほど行っていて、最初は八王子市夢美術館で行われた出張展、

八王子市夢美術館 近代西洋絵画名作展

そして二度目は昨年の今頃に見に行きました。

笠間日動美術館 2022年10月

今回三度目は、特別展があるこの時期の訪問です。

その特別展の藤田嗣治展ですが、残念ながら写真撮影不可だったので、どういう作品があったか写真で紹介できないのですが、個人的にはかなり良かったです。今回の展覧会に限っては、美術サイトの紹介記事も本家の笠間日動美術館も作品を全く発信していないですね。ホームページには「夢」(1956年 個人蔵)が掲載されています。

今回の展示で気づいたのは個人蔵の作品がとても多かったことです。個人蔵の作品って、あまり表に出てこないですよね。今回の展覧会は図録もないので、これらの作品は行った人しか見ることができなそうです。その個人蔵の作品も今回の展覧会の紙のチラシには写真がいくつか載っていますので、可能な方は入手をトライしてみて下さい。

私が行った日は学芸員のギャラリートークがある日だったので、せっかくなので参加してきました。学芸員さんの説明で、今回展示されている作品で、「家族」(1923年 笠間日動美術館)という作品がありますが、この作品は通常、別棟のフランス館で展示されていてガラス越しでしか鑑賞できないそうなのですが、今回は企画展側で展示されるということで間近で見ることができる、ということでした。企画展で展示されるとそういう恩恵があるんですね。

藤田嗣治展 FOUJITA in Paris & Villiers-le-Bacle
2023年9月30日(土)~12月17日(日)
笠間日動美術館 企画展示館

藤田嗣治展で私がよかったなぁと思った作品を以下に挙げておきます。

藤田嗣治
家族 (1923年 笠間日動美術館)
裸婦 (1932年 個人蔵)
1900年 (1900年 (公財)平野政吉美術財団)
花を持つ少女 (1918年 栃木県立美術館)
裸婦の顔 (1925年 個人蔵)
祈り (1951年 個人蔵)
春の二人の乙女 (1954年 聖徳大学・聖徳大学短期大学部)
猫と横たわる女 (1950年頃 個人蔵)
天使(眠る女) (1951 個人蔵)
眠る若い女 (1951年 個人蔵)
夢 (1956年 個人蔵)
勇敢なる神風特攻隊 (1944年頃 軽井沢安東美術館)
鯰と蛙の図 (目黒区美術館)
猫 (1929年 軽井沢安東美術館)
横たわる猫 (1957年 個人蔵)
人形 (1948年頃 笠間日動美術館)
10人の子供たち (1924年 目黒区美術館)
母子 (1950年 笠間日動美術館)
樹下の少女 (1956年頃 個人蔵)
パンとミルクを持った二人の子 (1958年 聖徳大学・聖徳大学短期大学部)
庭園の子供達 (1958年 聖徳大学・聖徳大学短期大学部)
花を持った乗除 (1967年頃 個人蔵)
料理人 (1959年 個人蔵)
少女 (個人蔵)
レスコニルの家 (1950年 笠間日動美術館)

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企画展を見た後は、常設展示です。まずはフランス館2F。昨年訪問したときには網走市美術館の出張展で主要な作品がお出かけ中でしたが、今回はそれらの作品が定位置で展示されていました。

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クロード・モネ 「ヴェトウィユ、水びだちの草原」(1881年)

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 「泉のそばの少女」(1887年)

個人蔵のルノワール作品も横に展示されていたのですが、図録には載ってませんでした。ただ、笠間日動美術館の入口にあった「展示している主な作品」の下の中央に小さい写真がありました。
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ピエール=オーギュスト・ルノワール 「横たわる裸婦」(1917年 個人蔵)

前回行った時もルノワールの別の個人蔵の作品があったと記憶しています。他にも未公開の作品がたくさんあるようで、笠間日動美術館はお宝の宝庫です。

フランス館2Fの展示室の入口にあるブロンズ
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オシップ・ザツキン 「三重奏」(1926年 ブロンズ)

フランス館1Fの「デッサン室」
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ラウル・デュフィ 「アスコットの競馬場前のパドック」(1931年)

パレット館1Fの「パレット画コレクション」で東郷青児のパレットを見つけました。いかにもですね。
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パレット館3Fの「金山平三・佐竹徳記念室」
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前回の訪問のときも気になっていたのですが、今回改めて見てやっぱりいいなと思いました。
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佐竹徳 「花(薔薇)」(1934年 佐竹コレクション)

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金山平三 「秋桜」(1917-34年 笠間日動美術館)

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金山平三 「スケートリンク」(金子コレクション)

フランス館の屋上にはこんなブロンズがありました。インパクト強めです。
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阿部鉄三郎 「waiting am 11:57」(2008年)

以下、今回初めて見た作品(昨年訪れた時に見た作品や八王子夢美術館で見た作品は除く)の備忘録です。当日のメモを元に書いています

モーリス・ユトリロ
パレット (1933年頃)
マリー・ローランサン
はら色の帽子の女 (1929年頃)
モイズ・キスリング
メキシコの女
ピエール=オーギュスト・ルノワール
横たわる裸婦 (1917年)
オディロン・ルドン
花瓶の花 (制作年不詳)
パブロ・ピカソ
画家とパレット (1963年)
アンドレ・マッソン
とうもろこしの伝説 (1943年)
マックス・エルンスト
夢創りの達人 (1959年)
フランソワーズ・ジロー
果物のある静物 (1952年)
パウル・クレー
満月のページョットの街 (1927年)
マルク・シャガール
収穫 (1950年)
ゴシップ・ザツキン
三重奏 (ブロンズ)
笠井正彦
百景 (1997年 ブロンズ)
阿部鉄三郎
waiting am 11:57 (2008年 ブロンズ)